2020年11月30日にデビューした韓国発のボーイグループ、ENHYPEN(エンハイプン)が、10月12日に初となるフルアルバム『DIMENSION : DILEMMA』を提げて、約6ヶ月ぶりに待望のカムバックを果たした。世界中で人気を博すK-POPにおいて、第4世代の代表的存在として名前の挙がるENHYPEN。今アルバム初週売上が81万枚を突破、第4世代K-POPボーイズグループの発売初週アルバム販売枚数の歴代最高記録を更新するなど、ますますその存在感を発揮している。

エンハイプン、enhypen
『DIMENSION:DILEMMA』メディアショーケース

ENHYPENとは? をまずはおさらいしておこう。2020年6月から9月に放送された、BTSを輩する韓国の芸能事務所HYBEと、総合コンテンツ大手CJ ENMによる超大型プロジェクト『I-LAND』を勝ち抜いた7人のメンバーで構成されている。ちなみに、次世代K-POPアーティストを輩出する観察型リアリティ番組は世界中で注目され、世界141か国の視聴者が投票に参加。現在は、国際エミー賞の候補に挙がっているほどの注目を集めた。(ABEMA TVなどで視聴可能)。まもなくデビューから1年、平均年齢17.7歳のメンバーは以下の通り。

 

今回の1st Studio Album『DIMENSION:DILEMMA』は華やかな世界に入ったが、どことなく感じられる寂しさや孤独さや感情を描いた『SCYLLA』、平凡な日常の中の細やかな幸せを描いた『CHARYBDIS 』、激しいスポーツを楽しみながら一緒に泣いて笑う少年たちの混沌とした感情を表現した『ODYSSEUS』の3コンセプトで発表。ティザーが発表されると、ファンたちが「SUNOO のしているリングは六角形で魔物から身を守る意味がある」「よく見ると皆の洋服がボロボロなのはなぜ?」などとSNS上で考察がスタート。メンバーたちがV LIVEをすれば「HEESEUNG だけ靴が違うのは意味がある。」

「JAKE のSNSアイコンだけ犬。やっぱり今回のテーマは一人裏切り者がいるの?」と世界規模で大盛り上がり。

 

エンハイプン、enhypen
ラガーシャツを着て海辺でスポーツするという、これまでにない爽やかなMVにファン、歓喜。とはいえ、ところどころにダークなシーンも残し、考察も続けざるを得ないコンセプトもまた楽しい。

いざ蓋を開いてみたらJAYが「ノンストップ爽やか!」というほど、これまでのイメージから一変。ギターとシンセサイザーサウンドが際立つ、80年代調のニューウェイブジャンルの明るい曲に乗り、爽快さを全面に押し出したパフォーマンスを披露した。ラグビー部をイメージしたキックオフダンス、サビの“summer”という箇所に合わせて片手で顔を仰ぐような“扇ぎダンス”もついつい口ずさんでしまうポップなサウンドと相まって印象に残る。ENHYPEN の代名詞ともいえる完璧に揃ったフォーメーションダンスも、ますます切れ味が増し、ダンスリーダーのNI-KI をはじめ、見る者の目と心を奪う仕上がりだ。

カムバック期間中、多くの歌番組で披露したタイトル曲『Tamed-Dashed』はもちろん、『Go Big or Go Home』、『Upper Side Dreamin』など、どの曲もそれぞれに高いパフォーマンス力を発揮。公式Youtubeで、MVの他にダンスプラクティスも何度も見てしまうほどだ。(ちなみに毎週木曜日に配信される『EN-O’CLOCK』も堪能中。)

エンハイプン、enhypen
BELIFT LAB

キレッキレのダンスを披露するNI-KI と、パフォーマンスが格段に上がったと噂のSUNOO 。それぞれがアイコニックなグッチのトップスに黒の“スカパン”をセットした衣装で登場。ちなみにスニーカーはナイキのダンクシリーズ。

ENHYPEN といえば、JAYやSUNGHOON をはじめ、私服でもハイセンスなファッションセンスが伺えるなど、ビジュアル面の完成度の高さにも関心が集まる。今回は『VOGUE Korea』や『DAZED KOREA』で活動してきたビジュアルディレクター、キム・イェヨンが全般的なスタイリングに参加し、ビジュアル面を演出。グッチやバレンシアガ、などのハイモードブランドによるステージ衣装も、MVで見せたモダンなプレッピースタイルが話題。オーバーサイズのスウェットやシャツの着こなしなど、女性もつい真似したくなるようなアイデアが散りばめられており、早速、ネットで着用アイテムを探した。特に、ジェンダーレスでとびきり自由にモードファッションを着こなす『SCYLLA』のフォトブックは必見!

11月19日にはデビュー1周年を迎えて、オンラインとオフライン・ライブストリーミング『2021 ENHYPEN [EN-CONNECT : COMPANION]』を開催。翌日の20日には日本語で行われ、日本語曲が一部含まれる、ジャパンヴァージョンのオンライン・ライブストリーミングも続いて観ることができる。

HYBE LABELSプロデューサー陣のノウハウが加わったスペクトルの広い音楽と、毎ステージごとに進化するパフォーマンス、そしてなにより7人のメンバーそれぞれの、愛すべき個性と人間性により、今後、ますます世界的な人気が広がっていくと思われるENHYPEN 。この先もずっとENGENE と共に、彼らの成長を見守りたい。


渡部かおり:編集者・ライター。編集プロダクションFW主宰。ファッションを中心に、さまざまな媒体でビジュアルディレクションと執筆の両方を担当。広告やオウンドメディアの制作、ブランディングも手がける。ウェブのプラットフォーム「THE SHE」運営。取材をきっかけにK-POPに目覚める。アイドルたちはもちろん、彼らを取り巻くクリエイティブやファッション&ヘアメイク、充実したコンテンツ、熱狂的ファンの“推し”生活など、いわばK-POPという現象の虜。まだまだ新米ゆえ、考察と勉強に明け暮れる日々で、今の1番の敵は睡眠。